どちらの側にも立たない‘第3者’、それが審判だ。審判を意味する英単語アンパイア(umpire)の語源も そうだ。アンパイアは古代フランス語「ヌンペル(noumpere)」が変化してできた言葉だ。「(誰とも)パートナー を組まない」という意味だ。 ギリシャの神の帝王ゼウスが、「私たち3人のうち誰が一番美しいか」判定してほしいというヘラとアテネ、 アフロディテの女神の要請を断ったのも、自分は第3者ではないとの判断からだったのだろうか。ヘラは彼の 姉であり妻、アテネは彼の娘だった。アフロディテはゼウスの祖父であるウラノスの性器が海に起こした泡の 中で生まれたため叔母ということだ。結局、「美の審判」は第3者のトロイの王子パリスが引き受けること になった。パリスは世界一の美女を与えるというアフロディテの手をあげた。審判の権威には神たちも屈服 した。ヘラとアテネの怒りで結局、トロイが滅亡したが。 審判の権限は現在でもスポーツ分野で絶対的だ。審判出身で日本野球界で殿堂入りした二出川延明は「私が ルールブック(競技規定集)だ」とまで語った。さらに誤審と確認された後にも結果を訂正する場合は極めて少ない。 1924年の仏シャモニーオリンピック(五輪)スキージャンプ部門の採点ミスが50年後に明らかになり、当時4位 だった米国のハーゲン選手が83歳で銅メダルを受けたことがある。しかし04年アテネ五輪の男子体操で、ヤン・ テヨン選手は採点ミスがビデオ判読で確認された後も、奪われた金メダルを返してもらえなかった。2008年北京 五輪女子ハンドボールの韓国−ノルウェーの準決勝戦で、ノルウェーの逆転ゴールは終了後で決まったことが ビデオ判読で確認された時も同じだった。 25日にも悪夢が再現された。2002年ソルトレーク五輪当時、金東聖(キム・ドンソン)選手の金メダルを奪って オーノに与えた‘あの時のあの審判’が韓国女子リレー3000メートルの金メダルまでも白紙にした。ヒューイッシュ 審判が誤審論争の中で韓国を失格にさせたのはこれで5度目だ。この程度なら‘第三者’と言いがたいのではない だろうか。 ある野球の審判は「私はストライクをボールに変えられるが、ホームランはどうにもできない」と述べた。正しい 言葉だ。26日のキム・ヨナ選手がそうだった。キム・ヨナ選手は自分に釈然としない判定を何度も出してきた技術 審判が見る前で場外ホームランを放った。宇宙の彼方まで。しかしホームランを打ってこそ勝てるというのなら、 それのどこがスポーツなのか。 ク・ヒリョン社会部門記者 中央日報 2010/02/28 写真 関連スレ 【フィギュア】「(審判の点数に) 納得できない」〜浅田真央、涙ぽろぽろ(韓国・世界日報)★2[02/27] 【冬季五輪】キムチに汚された女子フィギュア…観客の低い民度、異様に高い採点、謎の韓国人審判の笑顔 ★5 [10/02/26] 【五輪】女子ショートトラックで韓国チームを失格にしたヒューイッシュ審判の私生活情報がインターネット上に漏出[02/25] 【五輪】女子リレー、主審は「8年前の金東聖事件」の審判〜ヒューイッシュ審判と韓国ショートトラックの悪縁[02/25] 【五輪/フィギュア】ライサチェクの優勝はキム・ヨナに朗報〜「難しいジャンプ」より「上手いジャンプ」、甘い審判・・・[02/19] 【五輪/フィギュア】キム・ヨナの最大の敵は審判だ!韓国で高まる審判への懸念…キム・ヨナに不可解な減点を連発 「陰謀説」も[02/17] 【五輪/フィギュア】キム・ヨナ、「因縁ある審判の配置、心配になる」[02/13]
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