パッケージに美少女キャラクターと、かやぶき民家をあしらった羽後町産あきたこまち 「鈴木家米」が人気を得ている。国指定重要文化財のかやぶき民家に住む同町の 会社員鈴木杢之助重広さん(40)が、羽後町のことを知ってもらおうと漫画家江草天仁さんに デザインを依頼。主にインターネットで販売され、21日の発売以来、6日で170件の注文が 殺到した。鈴木さんは「美少女キャラの威力は予想以上だった」と舌を巻く。(川瀬大介) 羽後町は、約80軒のかやぶき民家が残る東北有数の土地で、中でも鈴木家は、源義経の 家来だった和歌山県出身の武士、鈴木三郎重家が先祖。江戸時代初期に建てられたとされる 県内最古級の古民家で、高齢者を中心に多くの客が訪れる観光スポットになっている。 だが、美少女キャラを使った鈴木家の観光案内板が今年5月に設置されると、客層は一変。 高校生や20〜30代の若者の姿が目立ち、看板の前で記念撮影する人もいた。 客足も途絶えることはなくなったという。 鈴木さんは美少女キャラの効果に驚き、兼業農家として自らが栽培したあきたこまちの販売にも 採用することを決め、案内板をデザインした江草さんに依頼した。
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