松坂屋は13日から、名古屋店(名古屋市中区)で、昭和初期の「お子様ランチ」を復刻して販売する。 同社は1931(昭和6)年3月、洋食の子ども用定食を「お子様ランチ」と命名した名付け親だ。 呉服店から百貨店に業態転換して今年で100周年になるのを記念し、懐かしい味を再現する。 ケチャップライスの上に白いご飯を載せ、富士山に見立てる。頂上には日の丸の小旗。 それにオムレツとハンバーグ、ウサギをかたどったリンゴ、キャベツの千切りを一つの皿に盛る。 松坂屋によると、洋食の子ども用定食自体は、三越が1年早く導入。だが、「お子様ランチ」として 日本で初めて販売したのは、松坂屋の上野店(東京都台東区)だった。 上野動物園が近く、子ども連れの買い物客が多かったことからメニューに加えた。 当時の値段は1食30銭。最初はご飯の上にグリーンピースを散らし、コロッケ、オムレツ、 輪切りのミカン、野菜サラダを盛りつけた。ただ、期待していたほど人気が出ず、半年後に改良。 復刻するのは、この改良された32年当時のメニューだ。 人気に火がついたのは60年代。当時人気だったウルトラマンの小さなおもちゃを、おまけに 付けたところ、休日には1千食の注文が入るようになった。 厨房(ちゅうぼう)には、お子様ランチ専用のコックを数人配置。皿の形は新幹線やパンダを かたどったものにした。 お子様ランチは、全国の百貨店に広まった。 もっとも、レジャーの多様化に伴い、休日に百貨店から子どもの足が遠のく。 名古屋店のお子様ランチの注文は、今は多い日でも50食程度になった。 復刻メニューは、本館9階のカトレヤダイニングで、26日まで販売する。 1食800円(税込み)。大人も注文できる。 皿の下に敷く紙製のランチョンマットは、1925年に発行されたすごろくの復刻版。 名古屋店の店内を漫画で描いたものだ。持ち帰ることができる。 松坂屋は、創業400周年の来年まで、記念行事を次々と催す計画だ。 名古屋店では13日から、一部の案内係が72年当時の制服を着用。冬物衣料などは謝恩価格として、 バーゲン価格より安く売る。5千円の買い物券が1千人に当たる抽選会も、同日から松坂屋全8店で 実施する。 ソースは 松坂屋名古屋店で復刻する「お子様ランチ」 1932年当時の「お子様ランチ」(再現) 松坂屋名古屋店
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