「スーパーニュース」(フジテレビ)2010年6月15日16時53分〜 ご多分に漏れず、本日のテーマは昨晩のカメルーン戦勝利の絶賛一色。 勢い余ってキャスターの安藤優子が、ゴールを決めた本田圭佑選手の祖母と電話で話した、よせばいいのに。 お祝いを伝えるのはいいと思うが、 素人の祖母(76歳)に生本番で現実をぼかしたスマートな答えや感動秘話的なことを喋らせるのは無理なのである。 「本田選手からお電話がありましたか」と安藤が聞くと、 「連絡なんかありゃせんよ」というニュアンスの吐き捨てるような言い方をした祖母。 日頃から家に来やしないし、無愛想な子でほとんど喋らないという。 2、3言のやり取りの中に、悪いが、今の本田選手一家の家族関係の現実がくっきりと見えてきたのである。 つまり、この祖母も本田姓であったから、恐らく内孫で、即ち、祖母なる人の息子の子である。 だから、本田選手の母親は祖母とは嫁姑の仲。 孫を連れて日々足繁く親のところに挨拶なり遊びなりで来ていれば、 「家に来やしない」という反応にはならない。 寂しい祖父母世代の不満が露出したに違いないのである。 今時、安藤優子が期待するベタベタの3世代関係などは、地方の家庭でもないのだ。 オリンピックや世界的なスポーツ大会などで、 すぐに身内を引っ張り出して感動の押し付けをやるテレビメディアの体質は止めたほうがいい。 公僕志願の谷亮子の父親の、塀の向こう側に落ちた前歴が暴かれるのとは自ずから異なるのである。
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